絶対反戦のほらぐち必勝へ

4月23日投票の杉並区議会議員選挙まで1週間あまりとなりました。反戦区議ほらぐちともこの闘いが、国家権力・右翼をはね返して前進しています。日本共産党が危機感を強めてむき出しのほらぐち攻撃に出るなど、大攻防となっています。

世界戦争を促進する岸田への労働者人民の深い怒りと結びつき、「ほらぐち勝利」で社会の根底的変革の展望を示そう。以下はほらぐちともこの演説(4月9日、JR西荻窪駅前)です。

◆若者、女性、働く者の力で杉並から戦争とめよう!

私はこの4年間、社会を根本から変えるべきだという立場で議会の内外で戦争絶対反対を貫き、児童館の廃止や駅前再開発、労働者の非正規職化に反対してきました。「杉並から戦争とめよう」を訴えて2期目に挑戦します。
昨年、ウクライナ戦争が始まり、区議会でも戦争反対の中身が問われました。戦争の背景にあるNATO(北大西洋条約機構)の東方拡大やアメリカの戦争準備の問題、これを抜きにウクライナ戦争の本質は捉えられません。ウクライナは地獄の戦場にたたき込まれ、軍需産業が空前の利益を上げている。結局、戦争で利益を上げるのは一握りの支配者たち。殺し合わされるのはどの国でもそこに暮らす労働者・住民。戦場に真っ先に送られるのは若者たちです。今、アメリカは中国を明確に意識して戦争を構えています。

JR西荻窪駅前で若者が激励に駆け寄る(4月9日)

私は戦争を国政だけの問題にはしません。戦争を止めるためには労働者を戦争に動員させず、足元から戦争に反対していくことが重要です。杉並区では自衛官募集業務として、満15歳男子と18歳、21歳男女の名簿をつくって毎年7千~1万人弱の若者の情報を自衛隊に閲覧させている。対象となった人には直接、自衛隊から家にはがきが届く。自衛隊はどんどん入隊者が減っていて、国は危機感を持っている。国や自衛隊が直接はできないことを自治体がやっています。
大学は学費が高くて、2人に1人が奨学金という名の借金を背負って通っている。大学を卒業する頃には数百万円の借金。だけど大学を出ても非正規職の雇用ばかり。賃金が安い、生きていけない、そのような労働者が膨大に生み出されている。自治体が、若者たちの貧困や就職難につけこんで自衛隊への入隊を促しているのは絶対に許せません。杉並区で働く自治体の労働者も約4割が非正規職の公務員で、その9割が女性です。いま自民党は「異次元の少子化対策」として、出産すれば奨学金を減免すると言い出しています。新しい「産めよ殖やせよ」です。国のあり方を根本から問うべきです。
2020年から自治体の「非正規職の処遇改善」を掲げて始まった会計年度任用職員制度は、1年ごとの雇用で労働者を使い捨てにしていくものでした。「小さな改善」と称して非正規を固定化するのではなく、杉並区で働く非正規職労働者2500人全員を正規で雇うべきです。
昨年、杉並区で岸本聡子新区長が誕生したのは、児童館廃止を進める前区政への怒りがあったからです。元々41あった児童館は現在26まで減らされてきました。しかし新しい区長の下でも「もう予算が決まっているから」と、多くの住民の声を無視して下高井戸児童館の廃止が強行されました。利権まみれの駅前再開発、これも区長が代わっても進められようとしています。選挙が終われば、自民党や公明党だけでなく左派やリベラルと呼ばれる人たちも裏切る。このような議会の実態が今の低投票率の根拠です。
若者、女性、働く者が政治を取り戻し、この社会を一緒に変えましょう。原水爆禁止署名運動発祥の地であるこの杉並から、反戦・反核の声を上げていきましょう。

4月12日、JR阿佐ケ谷駅前で行われたNAZEN東京の街頭宣伝にほらぐち区議も駆けつけ、「放射能汚染水を海に捨てるな」と訴えました

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